トッド・ソロンズ監督の映画は初めて観た。「観る覚悟はあるか!?」ってキャッチコピーが相当煽ってるから楽しみにしてたけど、中々にヤバかった。シニカルなラリー・クラークやハーモニー・コリンって感じの作品。
前半がフィクション、後半がノンフィクションという作りが面白い。前半では、黒人に対してのマイナスなイメージを利用したとんでもないセリフと展開。胸糞とはまた違った謎の感覚を開始数十分で味合わされた。後半はとにかくおかしい。頑固親父、憂鬱とした長男、陽キャラの次男、マセガキの三男、アメリカの白人家族を誇張したかのような設定が面白い。この時代やと馬鹿にされる対象かも知らんけど、今の若者ってスクービーみたいなやつ多いと思う。現代で言うところのDoomer。漠然と大きな夢だけを抱き、過程については何一つ考えていないのとか共感できた。スクービー最高だよ。こういう奴が1番長生きする。
メイドのおばさんを搾取していた家族がドキュメンタリー映画になると搾取される。ドキュメンタリーでは成立する搾取が本だと成立しないことが分かった。どんなにリアリティのある内容でも本はフィクションであるという事実。