片腕マシンボーイ

夢の音の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

夢の音(2018年製作の映画)
3.6
ムーラボ2019の「眉村ちあきのすべて(仮)」が凄まじい作品で!印象に残っていた眉村ちあきさんなんで、本作も気になってはいたんやが……いかんせんU-NEXTのサムネが酷くてなかなか手が出んかったヤツ、ついに気合い入れて観たらば

人付き合いが苦手で人生から逃げてきた葵、ようやく就職した会社で唯一仲の良い先輩に教わりギターの猛練習中やぞ!
一方で人気インディーズバンド「東京カタルシス」はボーカルの夢乃がひとりだけメジャーレーベルに引き抜かれてしまったぞ!ってことでボーカルをオーディションすることにしたが……、って話

何ひとつ常識が通用しなかった「眉村ちあきのすべて(仮)」と真逆で、まぁよくぞこの時代にこんなベッタベタな映画作ったなぁ……なる王道ど真ん中映画で目新しいことは何ひとつ無いんやが、主演眉村ちあきの破壊力だけで大した映画になってましたよ、凄いわこの人
うん、歌唱シーンの素晴らしさはさることながら、酔った勢いで醜態を配信するシーンとか演技どうこうとは別のベクトルで普段からこんな人なんかな?思わせてくれる説得力、さらに決して超美人とかではないのやけど画面映えする存在感にも驚かされましたよ
あとは葵が歌うオリジナル曲の存在感、音楽映画は数あるけど、この映画にはこの曲でなければならない!っつ〜合理性が凄くてジンワリ沁みたね

ただ逆に、「東京カタルシス」の前ボーカル夢乃のメジャーデビュー曲なんかな?え…いつの時代?小室?なったんと、ヤリチン男とのギター対決ダサ過ぎ!など……外野がいまいち良くなかった!
ってかそもそもバンドものなんやが、ラストのライブシーンとかでもバンドの必要性がイマイチ感じられなく、葵のソロでデビューした方が良いんちゃうかなぁ?なんて思ってしまったんはここだけの話よ、まぁ葵が人間関係を構築できるほどに成長していく、いうんも作品のテーマになっているからバンドなんやとはいえ、「東京カタルシス」が人気あんのが納得できないから葵の未来にその存在の必要性を感じないんよねぇ
絶対将来的に解散してから葵ソロでブレイクすると思う!

あと、葵の口うるさいお姉ちゃん役見たことある〜どこやっけ〜どこやっけ〜思っていたんやが……あ〜真宙くんの「ナニワ金融道」の帝國金融の事務員の人やぁ!やんややんや!
うん、バンドメンバーと違ってこのお姉ちゃんとか職場の先輩は悪くなかったんやが、やっぱり主演キャストが別人やったらスコア半分でもおかしくない作品やったんで、ぜひ眉村さんの破壊力に注目して観てくれよな!「眉村ちあきのすべて(仮)」と併せてオススメ〜