むさしくん

道草のむさしくんのレビュー・感想・評価

道草(2018年製作の映画)
4.6
障がい者に対してどう接していけばいいのかについて非常に考えさせられた作品でした。
私は正直に障害を持った人たちに思うことは「怖い」という感情でありました。何をするのかを理解することが難しく、気持ちに寄り添うことができないからです。
介護する方たちや、家族にもフォーカスされており、本当の意味で支えている人達が周りにいることのありがたみや、大切さも思い知らされました。
しかし、私は一方的にこの人はこれができない、この人はこのことをしてはいけないと言ったある意味傲慢な考えが如何にストレスに感じてしまうのかについても理解できた気がします。プレッシャーを感じさせるような言動や、行動を一つ一つに注意しなければならないと感じます。
登場人物の中で暴力を振るってしまうという方がいらっしゃいましたがそのお父さんの言葉、「どんなになっても家族」という重みがとても感じられました。
深いメッセージはなく観覧者に託させるドキュメント作品でした。