170分間のほぼ全てがインタビュー映像だが、全く飽きることがなかった。登場する全ての方の話に感じるところがあった。聞き手の聞き方がうまいのだと思う。兎に角おもしろい。
特に3.11の黙祷から逃れる話には不意打ちを喰らった。毎年あの日、あの時刻に日本中が黙祷することに嫌悪感を抱くという話だ。あの日を忘れられる人々が呑気に行う行為なのだと(実際にはそんな悪い言葉では語られていない)。
あの日理不尽に痛めつけられ、今も痛めつけられ続けている彼らに対して私は「たいへんでしたね」と心を寄せることしかできないのか。そう迫られる。