はっさく

福島は語るのはっさくのレビュー・感想・評価

福島は語る(2018年製作の映画)
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この映画は本当に日本に住む全員に観てもらいたいと思った。

震災と原発爆発によっておきた人間関係の変化や複雑な感情にフォーカスして人々の語りによって映画は成り立っている。
ひとりの生活に密着した映画ではないし、政治批判を目的としたドキュメンタリーではないと私は感じた。
土井監督がトークで「反原発運動の映画にはしたくなかった。」と言っていた。人々の葛藤や苦しみを写すことで、観る人に考えさせる映画になっていると思った。
一人ひとりの話をじっくり聴いてまとめたのがこの映画だった。質問の仕方が恣意的だったり、何か行動を促すような発言は一切なかった。
淡々と話している様子を収めた映像を観ると色々な視点に気づかされるし、被災者や避難生活をしている人や移住した方の精神がまだ癒えてないことを知った。
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