龍生

ラン・ローラ・ランの龍生のネタバレレビュー・内容・結末

ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ドイツ版走れメロス。
世間の評価は結構高いんだが、結論から言うと俺にはハマらなかった。

感想見ると疾走感とか音楽とか斬新なアイディアが評価されてる感じ。
そこに関しては特に異論はない。
スタイリッシュとかお洒落とかって言う人もそれなりに見かけたが、恋する惑星の時にも思ったことだが、俺は映画にお洒落さとか芸術性を求めてないんだなと再認識した。
お洒落とかスタイリッシュとかって感想出てくる映画は大体ハマらん事が多い。

みんなの感想見る限りタイムリープ物って事だが、これってタイムリープなのか?
バタフライエフェクトに近いらしいが見てないのでなんとも言えない。

タイムリープなんだろうけど記憶を引き継いでないから、タイムリープって言うよりは平行線上の話を3回やってるって感じ。いわゆるパラレルワールド。
ローラが死んでしまう世界、彼氏が死んでしまう世界、両方生き残る世界ってパターン。

同じ時間を繰り返す中で道中ちょっとでも関わった人の運命が変わったり、カジノで2発当てたり、心肺停止状態の人がローラに手を握られると息を吹きかえしたり。
走ってる最中神に祈りながら走ってるシーンがあるんだが、切実なローラの願いが届いて、神のご加護が宿ってローラに触れた人には奇跡が起ってるってことなのかも。タイムリープもその一環。

取り敢えず自分の中で納得いかなかった事。

まず、これを言っちゃオシマイだよって言われるかもしれないが、街中疾走しつつ父親の会社に乗り込んで金を工面しようとしたり、別の世界線ではカジノで大金稼いだり、あれらの出来事が全て20分以内の出来事ってのはどう考えても無理があるだろ!
ローラの自宅から電話ボックスまでそんなに近いのか?だとしても無理だよ!

彼氏はホームレスに謝礼として銃を渡す訳だが、その銃で後ろから撃たれるかもしれないとは考えなかったのか?そもそも金を取り返した後なんだから謝礼とか求められても無視すればいいんだわ。

これは納得いかないというか、イマイチ分からんかったことだが、いわゆるトゥルーエンドの方、あれって事故った父親達は結局そのままお亡くなりになったって事?

最後に。これが一番納得いかなかった事。

彼氏とはいえ自分のヘマをローラが遅刻したせいだ!ってブチギレながら責任転嫁して20分以内に金を何とかして俺を助けろ!とか言ってるクソ小悪党のどこがそんなにいいんだ?って所だわ。

恋は盲目って言うけど、それにしたって甲斐性なさすぎだろ。敢えて言おう。


アイツに犯罪犯してまで金の工面して命がけで助ける程の価値なんてねーよ!!
龍生

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