まーしー

21ブリッジのまーしーのレビュー・感想・評価

21ブリッジ(2019年製作の映画)
3.0
舞台はニューヨーク州マンハッタン島。
コカイン強奪犯2人組が、駆け付けた警察官たちを射殺して逃亡する事件が発生。警察はマンハッタンに掛かる21本の橋を封鎖し、犯人を追うことに——。

王道のクライム・アクション。
警察と犯人の銃撃戦は迫力あり。追う追われるの展開も緊迫感がある。
とは言いながら、ところどころに違和感を覚える部分も。
例えば、犯人がコカインを盗む時、なぜ警察官たちがタイミング良く現場に現れたのか、など。
こうした違和感を覚えつつも、物語は「強奪犯2人vs警察」の構図で進行するため、正直あまり気にならなかった。
そして、この違和感は実は伏線となっており、終盤に回収される。
「あっ!」と驚くほどの爽快感はないものの、無理やり感もなかった。

本作の主演はチャドウィック・ボーズマン。殉職した父を持つ熱血刑事。犯人を追いつつ、その背景に潜む真相を暴こうとする。
撮影時期、チャドウィックは既に闘病中の身だったとか。確かに、時にはやつれたような様子が感じられた。
主人公の刑事が追い求める「正義」とは。
また、辿り着いた真相で示される「正義」とは。

夜の街を舞台としたクライム・アクションでありながら、「正義」と「正義」の衝突を描いた物語とも言えるだろう。

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ポテトさん、ありがとうございました。
激しい銃撃戦、楽しませてもらいました。
また定期的にご一緒させてくださいね。