このレビューはネタバレを含みます
中盤以降の快晴のシーン、展開も相まって、あそこまで不気味な晴天を感じたことはありません。
映像美や、何も知らずに久々の晴れを喜ぶ市民たちが、なおさらそう思わせてくれました。
あとは廃屋に向けて線路をひた走るシーンもよかったです。
ただ、設定や展開が無理やりだなと感じたのが大きな減点ポイントでした。
新宿東口マクドナルドでのホームレス生活、歌舞伎町ヤクザが登場するという、全年齢向けアニメ映画ではあまり見ない設定…この時点で「ああ、今作は都会のリアルを描いているんだな」と頭で設定しました。
しかし、主人公が少し病的なまでにヒロインを探し求めるところや、警察、同僚のお姉さんが協力する展開に対して、少し無理を感じてしまいました。最初の印象があるからなおさら…
ヒロインがなぜ「あの場所」にいたのか、なぜ主人公に分かったのかも不思議でした。
街はめちゃくちゃなままでしたが、あの終わり方は良かったと思います。
次回作もきっと観に行くと思います。