文玧は今年もライブ中

行き止まりの世界に生まれての文玧は今年もライブ中のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

スケボーは単なるスタイルや
仲間作りの手段じゃない
これがあればー
抜け出せる(get away)

生きられるんだと

アカデミー賞にノミネートされた時から気になっていましたが
エイコさんのレビューを読ませていただいて
是非観たいなと思い。
とてもいい作品だと思った。12年もよく撮りためてた。繋がった。
ノミネート作品だったとかどうでもよくなる。
この作品がみんなの拠り所になればいいと思った。キアーがいいこと言ってて。無料セラピー。
ここまでのみんなの人生を見せてもらう。
しんどい生活だったけどそれだけじゃない
幸せもつまってた。
観た後なんかすがすがしかったよ。
映像がとても綺麗で(濃い緑)静かな流れる音楽。
編集が良くて
スケボーシーン!確かに本当にカッコよかった。
撮り方が上手い。フィルマーさんセンスいい。アートワークもカッコいい。
技が決まった時ぶわっと駆け寄っていって喜ぶの、
いいんだ。

行き止まりの世界に生まれてという邦題
きれいにまとまりすぎかなと。
原題は足元に気をつけてとかいうもっと些末ななんでもない言葉。
オバマ元大統領が称賛したとのことですけど
そういう影響力のある人名前が知られている人の推薦ってどれだけフックになるんだろうといつも思う。
素敵な作品、力を持っている作品は
そんなのなくたって切り開いていくと思うけど。
観るひとも絶対に見つけると思うけど。ここ何ヶ月かで確信した。
作品や観客を舐めてんなと思う。

彼らの住んでいる場所は
なかなかに厳しいところだったけど
やっぱ己だなという感想。
外に出ていくのもいいと思うし
あの厳しい場所に居続けるも
どっちもあり。自分で決めるということ。
場所ってあんまり関係なかったかなと。
もういつも一緒にいなくても。

キアーが印象的。
はにかむ笑顔が可愛い泣き虫。いい子なんだよな~
友達に人種のことでからかわれた時のなんとも言えない表情
観てて辛かった。ビン・リューさんただ撮る。いいと思う。
友達でもあんなこと言うのはどうかと思うわいつもこういうシーンみて。
貯めていたというお金もお兄さんに盗られたとさらっと言ってて。げんなり。お兄さんどんな気持ちでやったの。クソすぎだろ。
でもスケボーを壊すのがちょっとなーと思った。
あとから真っ二つのスケボー見るとさらに落ち込むと思う。イラつくのわかるけど…
ザックがなー
言動にもやもやと。チーズ!もう。
子供持ちながらスケボーとかちょっとひやひやするおばさん(私)。
ニナと対照的。ニナ、応援してる。素敵な家族がいるね。
うまくいかなくなるのはどっちにも責任あると思う。見てた子供からの視点ですが。
あと暴力はここでも巣くってて。
自分もお母さんも経験
友達が暴力振るってる振るわれてる
ビン・リューさんどんな気持ちで撮ってたのだろう。
メンタルがちょっとわからない。ビン・リューさん自分を消して(いい意味)ただ記録してくのうまいと思った。
公平に時にえ、それ聞くのってズバッと聞きづらいことに切り込んでいったり
ジャーナリズムのセンスある。
暴力振るわれたことなんて思い出したくもないよね。
無理して思い出さなくていいと思ったけど。絶句してた。カメラは回ってる。
こういうところがとてもよかった。
言葉を失っているところも撮る。泣いている横顔もただ撮った。寄り添って。
ちょいちょい親についての格言めいた言葉のシーンが挟み込まれていたけど
ああいう言葉は一般論の押し付け。

傍から見れば
バカみたいだろうけど
スケボーは制御だ
細部まで
コントロールしないと
イカれた世界で
マトモでいられない
ある意味 ドラッグだ
精神的にギリギリまで
追い詰められても
スケボーさえできれば
それだけでいい

すがって。