「今の俺は無限に存在する俺だ」
「全ての時空の全ての人が主役」
何がすばらしいかって、こんなユルユルなおバカシリーズが、おバカなノリをちゃんと保ったまま、「世界を救う、世界をひとつにする音楽」がどんなものであるかっていうファンタジーな命題に、このシリーズなりにきちんと具体的な答えを出してみせたところ。
ジミヘンとモーツァルトの、邂逅と共鳴のシーンがよかったな。
時空も時代も国境も人種も言葉もジャンルも超えて、人類史上最も偉大な発明である「音楽」というやつは、本当に世界をひとつにする力があるのかも知れない。
そう思わせてくれたある意味壮大な感動作。