ナチスに傾倒しているジョジョ。
ある日、彼の家の屋根裏にユダヤ人の少女エルサが隠れ住んでいるのを発見し、最初は反発していたが同じ人間として徐々に心を通わせていく。
ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスとエルサ役のトーマシン・マッケンジーの警戒しながらも打ち解けていくやり取りがいい。
パワフルな母親役のスカーレット・ヨハンソンも美しい。
イマジナリーフレンドとしてヒトラーが出てきたり、友達の訓練兵とのやり取りなどコミカルながらも所々で戦争の残酷さが容赦なく突き付けられる。子供目線の戦争という事だろうか。
印象に残ったシーン
・ジョジョがエルサの彼氏に成りすまし手紙を読むところ(最初は意地悪だったが)
・ある場所で母親を発見してしまうところ
・終戦後大尉がジョジョを守る為にした行動
後から知ったが監督のタイカ・ワイティティはユダヤ人にルーツを持つ人物で、映画の内容にも因縁があり、また今作でヒトラーを演じているのは彼らしい。凄い。
2023年100本目