OSHO

オオカミの家のOSHOのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.5
現代アートだった。
現代アート系の映画は割と中途半端になってしまいがちなんだけど、最初から最後まで、途切れることなく、ずっとアートしてくれた。

いわゆるストップモーションアニメにあたるけど、二次元と三次元の使い分け、三次元もクレイ人形と実際の人形の使い分けも、しっかりアートしていた。

摩訶不思議で、気持ち悪い映像に、序盤、リアルに吐き気をもよおしてしまったけど、それを抜けると楽しめた。(船旅のよう^^;)

74分と比較的短い映画だけど、最初から最後まで、アートがぎっしり詰まった映画なので、74分で十二分にお腹いっぱいでした。

ストーリーは、「オオカミの家」に少女マリアが迷い込み、そこにいた2匹の豚に名前を与え、姿を人間にして、服を与え、知能を与え、言葉を与えるも、食料が足りずに人間になった豚たちに食べられそうになる…という話し。

舞台はチリのドイツ人居住区。
彼らは元ナチス党員で、キリスト教系新興宗教を信じる一族だと知っていた方が楽しめるかもだけど、
そんなことを考えるより、近代アートを五感で感じると思って観た方がより楽しめる。

一応、新興宗教を歪さを、アートで示した映画になっています。
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