今井正の右腕・市川喜一プロデュースによる、水木洋子脚本による風刺喜劇。
主演は北林谷栄、都蝶々、加えて飯田蝶子、浦辺粂子、原泉、東山千栄子とお婆ちゃん女優のオンパレード。さらに、伴淳三郎、渥美清など喜劇男優が脇を固め、個性をぶつけ合う。
浅草の商店街で遭遇した老婆2人。
行くあてもなく、愚連隊と喧嘩する婆ちゃんを、鮒忠の女給が寮に呼ぶ。
一人は老人ホームでお菓子を盗んだと疑いをかけられ、施設を抜け出し、もう一人は嫁との確執で家を飛び出し、自殺を図ろうとしていた…
老人ホームでの老俳優達のイキイキとした演技が最高で、特に、北林谷栄(当時未だ51歳)が抜群の存在感。
都蝶々をいびる嫁役、プロデューサー市川の妻・原千恵子もイイ。
但し、企画は良いが、エンディングが何故か渡辺文雄だったり、映画の完成度としてはBクラス。