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C'est La Vie(原題)のRandBのレビュー・感想・評価

C'est La Vie(原題)(2016年製作の映画)
3.8
アリ・アスター短編に興味が出たため、鑑賞。

LAの街中で暮らすホームレス。
過去の栄光を語りながらも、救いようのない現在をもがいて生きる彼のリアル。

監督の短編『Basically』と同様に、カメラの先にいる私たちに語りかけてくるような異色の短編。

『ジョーカー』みたく、社会の底辺で生きる男の姿が強烈で、現状に対する言い訳のように聞こえていた彼の言葉が、少しずつ、そうならざるを得なかった彼の境遇に対する悲痛な叫びだと分かってくる。

ブラックコメディで終わらず、どこか、怒りや憤りを感じさせる社会的な作風は、今後の長編作品で、ぜひ、取り上げていただきたい題材だと思った。

参考
『C'est La Vie』Vimeo
https://vimeo.com/71784969
(本編はコチラ。)

【第2刷】アリ・アスター短編解説読本「"I HOPE THAT PEOPLE WILL FEE...
https://pamphlet-uchuda.stores.jp/items/5e5d4ba496fa43677c5c422d

<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×0.0
グロ ☆×3.5
バカ ☆×0.0

・グロポイント
こちらに怒りを訴える言葉を語りながら、淡々と殺人を起こしている狂気が恐ろしい。
すでに彼は一線を越えてしまっていて、救済の余地はない地点まで落ちていってしまっていることを考えると、観ていて苦しいものがあった。
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