地球外生命体

報復の街をあとに~ペドロ12歳の旅立ち~の地球外生命体のレビュー・感想・評価

3.2
ハイパーインフレの慢性化、不安定な政局、犯罪の凶悪化などの社会問題から世界一の治安の悪さで知られるベネズエラ。中でも渡航中止勧告が継続して出されている首都カラカスの労働者階級地区を舞台に、絆を修復しながら生き延びようとする父子のドラマを描く。

2019年・第91回アカデミー賞外国語映画賞のベネズエラ代表作品。

父役にはベテラン俳優ジョヴァンニ・ガルシアを、息子役は演技経験のないレジー・レイエスをスカウト。撮影と同時進行で二人の関係が進化していく様がリアルに映し出される。

ベネズエラの首都カラカスの労働者階級地区に住む、アンドレスと12歳の息子ペドロ。仕事で留守がちなアンドレスは息子に一人で学び一人で生きていけることを期待するかのように、ほぼ放任にして暮らしていた。ある日、ペドロが悪友たちと遊んでいると、銃をもった少年に脅され携帯電話を奪われそうに。もみ合っているうちに少年はナイフで刺され、驚いたペドロたちはそのまま彼を放置し逃走した。アンドレスはその話をペドロから聞き、このままだと少年の家族から報復されると察知。ペドロを追い立て住居を後にした。危険な状況になっているとは思いもしないペドロは何度も父を振り切り、家に戻ろうとするが……。

★2017年KineNova国際映画祭
グランプリ
★2017年リマ・ラテンアメリカ映画祭
作品賞【Official Competition (Fiction)】
★2018年マイアミ映画祭
作品賞【HBO Ibero-American Competition】
Rene Rodriguez Critics Award
★2018年ベネズエラ映画祭
助演女優賞(インディラ・ヒメネス)
編集賞
脚本賞
撮影賞
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