がんびーの

アンカット・ダイヤモンドのがんびーののレビュー・感想・評価

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)
3.7
アダム・サンドラーに脱帽。

彼が役者として、最高の監督に磨き上げられ宝石のような輝きを見せている。今までのくだらないコメディだったり、50回目のファーストキスだったりも良かったんだけど、本作品は比にならない程素晴らしい。欲望に取り憑かれた品のない人間性と、自分の過ちを正当化しようとする虚しい笑顔が、一貫して人間の狂気性を表現していた。

サフディ兄弟の前作「グッドタイム」でも泥沼化する銀行強盗を描いてたので、本作品も展開に大方の予想はついた。その点少し物足りなかったが、サンドラーの怪演のお陰で素晴らしいカタルシスに浸ることができた。アカデミー賞こそ逃したが、映画史に残る名演技だったように感じる。

ニューヨークで宝石商を営む男は、ギャンブルにのめり込んでしまい、おカネに困っていた。しかし、そんな切羽詰まった状況を打開する一攫千金のチャンスを掴む。それは莫大な価値があるとされる宝石の原石だった。それをオークションに出して大儲けしようと企んでいたが、思わぬ客によって邪魔が入ってしまう。そこから男はさらに危険な賭けにすがりつき…。

ぜひぜひ
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