よだれどり

気高き荒野のよだれどりのレビュー・感想・評価

気高き荒野(1938年製作の映画)
5.0
尊き傑作。馬のシーンが特に素晴らしく、初登場の駆け上がるシーン(馬具が壊れるタイミングも絶妙だが、画面奥まで演出が行き届いている)、折檻のパン、白馬である理由がわかる売却のシーンといずれもよい。ガールフレンドはロングで蹴躓くショットのために存在している。婆さんが喫煙を隠すところや指輪のやりとりなんかのサイレントな演出も的確。脚本も端的でよく、親の恩は雑誌や制服、手袋、馬といったモノに変換され話を語り、最後は医者の腕と馬との交換ということでサクサク進む。手紙を書くよう詰めてくるリンカーンという珍しいものも見れる。教会でのノーカット退場もよい。ビンタ映画でもある。クラレンスブラウン。
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