鰹よろし

サイバー・ミッションの鰹よろしのレビュー・感想・評価

サイバー・ミッション(2018年製作の映画)
3.5
 頭にはVRゴーグル手にはコントローラー、家の中で寝ころびながら銃弾を掻い潜り戦場を駆け抜けたかと思えば、これまた家にいながらネットの特に女の子の(と思われる)SOSの声に耳を傾け、街中に存在し蠢いているデバイスにアクセスして情報を提供、自身は一切お外に出ることなくあとは他人に事件を解決してもらう男ハオミン。

 彼はかつて蒼井そらのポスターを尻目に海賊船長という名でハッカー界の頂点に立ったことがある男であるが、現在は日々持て余した時間を特に当てもなく自分が有意義だと思えることに費やすのみの、俗に言う引きこもりの孤独なオタクだそう。

 ある日、自称同級生の老け顔ホントは警察のチョウさんから捜査協力の申し出があり、彼が言うニャハッカー大会で打ち負かしたゼブラなる人物(って誰だっけ?)が国際的犯罪組織でその能力を悪用しており、次なる企みのためハオミンに接触を図ってくるとのこと。一度は撥ね退けるも案の定ラブコールがあり、テンパったハオミンはチョウさんに助けを求める。

 ゼブラなる男はというと、リアルの彼女さんとタッグで自ら現場に赴き自らの肉体で武闘派の相手を制圧し依頼された仕事を自らの手で完遂し見届ける人物で、雌雄を決した大会以降ハオミンとは正反対の経歴を歩んでいるものの、忘れられているとは露知らずその敗戦から海賊船長にぞっこん逆指名と来たもんだ。で、まぁなんやかんや2人で3人で4人~でなんかやってく...

 「ネットの世界とリアル」「夢と現」「理想と現実」「ハンドルネームと本名」「仮面と素性」「コスプレと素顔」「見た目の雰囲気と実際の性格」「当初の予定・計画と実際の行程」「出会いと別れ」「生と死」...etc.

 俳優の容姿含め視覚的聴覚的な遊びに富んだ意図的に互いが紛う様な演出が施された、その実の繋がりが見出されていく対となる事象の数々の中で綴られていく、

 顔を突き合わせることなく雌雄を決しその後対称的な道を歩むこととなった対称的な性格のハオミンとチャオの2人ともう一人が突き進む、敵対的な立場からのライバル関係~共闘そして...へと至る道は見事でグッと来るものがあった。

 それぞれの世界でそれぞれのステージへ。


「オーシャンズ」シリーズ...「ダイ・ハード2」(1990)...「ハートブルー」(1991)...「ドロップ・ゾーン」(1994)...「エネミー・オブ・アメリカ」(1998)...「イグジステンズ」(1999)...「サベイランス 監視」(2001)...「ハリケーン・コースト」(2002)...「ダイ・ハード4.0」(2007)...「ギャラクシー・ウォーズ」(2013)...「ザ・ヴァーチャリスト」(2015)...「X-ミッション」(2015)...「ブラックハット」(2015)...「バーチャル・レボリューション」(2016)...「操作された都市」(2017)...「ワイルド・スピード ICE BREAK」(2017)...「名探偵コナン ゼロの執行人」(2018)...「AI崩壊」(2020)...
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