エイデン

ミッシング・タワーのエイデンのレビュー・感想・評価

ミッシング・タワー(2017年製作の映画)
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ニューヨークの古びた高層マンションに住む教師のデイグルは、帰宅したところを管理人のジョンソンに、マスターキーを紛失したため明日鍵を取り替えると告げられる
デイグルは病気で寝たきりとなっている兄ブラッドと同居しており、仕事の間は介護人のアンに兄の世話を任せていた
しかしアンは急用ができたというメモを残して帰宅しており、デイグルは兄を落ち着かせるためにレコードを掛ける
部屋を出て行ったデイグルだったが、その時 怪しげな影が部屋に横切っていたことに気が付かなかった
すぐにレコードが途切れたことを不審に思いながら、それを直したデイグルは別室で仕事を始める
そうした間もモニターでブラッドの様子を見ていたデイグルだったが、そのモニターに一瞬 不気味な人影が映ったことに驚く
ブラッドの部屋へと向かってみると、人影こそ無かったものの彼は動けないはずにも関わらず何故か鍵の束を握りしめており、デイグルに向けて半狂乱になりながら、「出てけ」と叫び続ける
部屋に何者かが侵入していると考えたデイグルは直後 廊下で何者かによって襲われる
混乱しながら再びブラッドの部屋へと戻ると、そこには喉をかき切られ変わり果てた兄の姿が
そしてデイグルもまた、何者かによって殺されてしまうのだった
それからしばらくして、元警察官のフィルがマンションへ2人の娘バイオレットとローズと共にやって来る
妻が亡くなったことをきっかけに危険な警察官の仕事を辞めたフィルは、住み込みの管理人の職に空きがあると聞き、仕事内容の説明を聞きにジョンソンを尋ねてきたのだ
こうして働くことになったフィルだったが、母の死以降 反抗的なバイオレットとはぎくしゃくとした関係が続き、幼いローズは何かがあったのかマンション暮らしを不安がっていた
ボール遊びをしていた少年ヴォンデル、犬を飼っている気難しいグレイ夫人、気さくなビバリーらマンションの住民、管理人仲間のフリオや、黒魔術に傾倒する怪しげな古参の管理人ウォルターにも出会い、こうして新たな生活が始まったものの、このマンションでは不気味な出来事や住民の失踪が相次いでいくのだった



人が消える怪しげなマンションを舞台にしたホラー映画

ミステリー風な作りながら、怪しい影がチラつくホラー要素が面白い作品
完全に不調和状態な主人公一家はじめ、怪しすぎて逆に怪しくない見た目キマりまくってるヴァル・キルマーなど、変な住民達が交流したり失踪したりと大忙し

悠長な展開の仕方は気になるけど、煽り文句に潜むシックス・センスの通り、映画『シックス・センス』ばりのどんでん返しに力を入れてる
ありがちな手法ながら、かなりの超展開にこう来たかと思わず頷ける

まあオチはそんなに悪くないものの、先の通り悠長さやホラー 要素の魅せ方には難ありなので、結果的に凡作の位置付けかな
真新しさもそこまで望めない作品ではあるけど、個人的にシチュエーション的は気に入ってるので観ましょう
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