【月に向かっておしおきしてどーする】
U-NEXTにて。
昔、鶴田謙二の描く女性が好きで、漫画はよく読んで(眺めて)いた。メイルゲイズな露出女ばかりだったが、当時はそこがよかったワケだ。w
チャイナさんは服を着ている方が多かったが、それなりの人気?で『Spirit of Wonder』シリーズ中唯一、連作となったのは、男視線でエロかったからでしょう。それを抜いたらウケたかどうか。
各話のアイデアは確かにWonderで驚きがあった。が、この“チャイナさんの憂鬱”編のオチは、やっちゃイケナイやつ。今回改めて、そう感じた。
だって、ホントにアレしちゃったら、“地球大荒れ”になるでしょ?『天気の子』どころの騒ぎでなく、死者もどれほど出るのやら?科学者による発明ばなしなのに、あまりにも自己中ロマンスボケでしょう。
画的には、いかにも90年代OVAで、時代を感じて懐かしくはあったが、鶴田女子特有の広い眼間がアニメ版のこの絵では、キモい方へと転びがち。
進行のテンポは、狙ってまったりさせているのでしょうが、当時のペタッとした絵では、間が持たないね。原作では、緻密な絵自体に時間・空間力がこもっていたのか、と改めて気づく。
まあでも、チャイナパワーは話を引っ張るし、パンチラでちらっと、退屈は回収できておりました。
主題歌が最後に鳴って、歌うのは主演・日高のり子さん…というのもこの時代ならでは。
この10年近く後に作られた、チャイナさんシリーズのオリジナル?短編集も今回、続けて見たが、画力は明らかに上がっている。鶴田謙二らしさは薄まったが、アニメの魅力は短編集の方が勝っていますね。
<2024.4.20記>