シネフィル母ちゃん

ワーキング・ウーマンのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

ワーキング・ウーマン(2018年製作の映画)
1.5
セクハラ上司があまりにも気持ち悪すぎぃ!!!!!
鑑賞中の私の表情は、苦い薬を飲んだ時のような不細工顔になっていたでしょう。
人様に決して見せられない表情をしながらこの作品を鑑賞しちゃったよ。
だって......
まじできもちわるかったんだもん!!!!!
なんなのあのセクハラ上司は!!!!!!
ホラー映画かと思ったわ!!!!

そして、妻がセクハラ被害に遭っていると気づきながらもなぜか自分のことしか考えてない自己中旦那にもイライラ!!!!
もっと妻の話を聞いてやれ!!!!
なんでお前が被害者ヅラしてんだよ!!!!
なんであんたが妻にキレるんだよ!!!

ただ、主人公も中途半端にセクハラ被害を夫に話したらダメだよぉ...。
旦那は頭弱いんだから、そこはせめて「私は浮ついた心はなかった。セクハラ被害に遭ったんだ」ってしっかり伝えてほしかった。

日本でもセクハラ被害を訴えた女性に対して「一緒にホテル入った時点でセクハラと訴えるのはどうか」って見当違いな意見もあったりしたが、そんな奴らにはこの作品を観てほしい。
一緒にホテルの部屋に入ったんじゃないんだよ!無理やり部屋に入らされたんだよおおおおお!!!なんで女性が非難されるんだぁあああああ


鑑賞中はずっと嫌悪感しかなかったから、ラストではそれをスッキリさせてくれるんだろうなって期待してたのに、全く腑に落ちない終わり方にモヤモヤ!
監督は、「現状を伝えるためにこのラストにした。この現状を伝えたかった」って言ってたけどさぁ。
現状はもっと悲惨だよ。もっともっと辛い立場に合っているし、被害者の苦しみは残ったまま。それが現実。
そんなことは監督がわざわざアプローチしなくてもわかってるよ。
だからこそ、映画ではセクハラ上司に勝って欲しかった。

#ここからは完全なるネタバレ
#ここからは完全なるネタバレ
#ここからは完全なるネタバレ


結局、夫にもセクハラ被害を理解してもらえず主人公はセクハラ上司の元を離れて別の仕事を探す。
主人公は被害を受けただけで泣き寝入り。
あのセクハラ上司はまた新たな被害者を生み出すだろう。
なのに、無事に上司の元を離れて新しい道に進む主人公を微笑ませて終わらせるラストが理解不能すぎる。
あの程度で被害者が笑うはずがない。
傷は深く残ったままだし、笑えるわけないんだよ。
なのになぜ笑わせた。
セクハラ被害者はこんなことで笑えるってわけなのか?
腹が立って仕方ない作品だった。