発達障害を持つ息子ガディを受け入れられず一度は家族を捨てた父親ルーベン。
妻の死によって30年ぶりに一緒に暮らすことになった親子。
戸惑いながらも次第に息子を理解し愛情が生まれる。
そんな時、自身が末期の腎不全であることを知る。助かるには臓器移植しかない。
しかし、ルーベンは30年も無視してきた挙句に息子の臓器まで奪うことに強い抵抗がありーー
まるで5歳児のような曇りのないまっすぐな性格のガディ。俳優さんの演技が素晴らしくその純真無垢で融通が利かない姿を実に丁寧に演じられているのが印象的でした。
少しづつ分かりあう2人。
いつの間にか父性に目覚める父。
けれどその結末は綺麗事ではなく、観ている側に現実を突きつけるような終わり方でした。
『生きるとはそういうことだ』と言われた気分でしたが観終わった後に色々と考えることもできた作品でした。