けまろう

ヒズ・マスターズ・ヴォイスのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『His Master's Voice』鑑賞。めちゃめちゃ面白かった。レム原作の小説を監督なりのオリジナル解釈で映画化。数学者の手記にしか過ぎない原作をここまで膨らませられるとか天才なのか。非常に見応えのある作品。
マクロとミクロの往来は、イームズの"Powers of 10"を彷彿とさせる。障害を持った弟と弟に奉仕する兄ペーテルが主人公。外の世界との交信を続ける弟は外部の存在とコンタクトを取り続ける。"His"とは誰なのか、"Master"とは何なのか、興味の尽きない傑作。
タイピングによるクレジット表記がとにかく20世紀SFって感じで大好き。
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