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夢で逢いましょうのSHのレビュー・感想・評価

夢で逢いましょう(1951年製作の映画)
3.5
作詞家ガス・カーン(1886~1941)の伝記映画。
彼とその妻グレイス(ドリス・デイ)の二人三脚の映画でもある。
作品内にジーグフェルトとかガーシュイン、ジェローム・カーンといった名前も出てくるけど彼も同じ時代に活躍した人。

今の伝記映画のような栄光と転落がジェットコースターのようにダイナミックに描かれる作品ではないし歌やダンスのシーンが数分続くといったこともないけれど(それを期待するとつまらなく感じるかも)、さらっとドリス・デイの弾き語りを見れるし落ち着いて物語を鑑賞できる。

頑なで足が止まってしまいがちなガスに対し、サマンサは前向きで明るくて機転がきく女性(ドリス・デイの感じとあっている)。「これは夫にとってチャンスだ!」と思えばガスに怒られても、自分が裏方にまわっても、周囲にあきれられても自分の感覚を信じて行動する。結果的にそれが彼の背中を押すことになって彼を成功に導いていく。

ラストシーンはちょっとウルっときた。

「Memories」などいい曲だなあ、と思った。ちょうど100年くらい前の作詞家なので検索してもあまり情報がないし(「ガスカーン」と検索すると「ガスガン」が出てくる)普段はあまり耳にしないけれどそういった曲を発見ができたことも良かった。
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