みおこし

夢で逢いましょうのみおこしのレビュー・感想・評価

夢で逢いましょう(1951年製作の映画)
3.4
ドリス・デイ目当てで鑑賞。

1920年代以降人気を集めた作詞家ガス・カーンと、その成功を支えた妻グレイスの伝記映画。大恐慌の波に晒されながらも、懸命に名曲を世に送り出した彼らの知られざる生涯に迫る。

ドリスが演じるグレイスとは共作でも曲を手がけていたのだとか。他にもガーシュインやジェローム・カーン、アル・ジョルスンなど、錚々たる作曲家やアーティストともお仕事していたようですが、本作にも登場するウォルター・ドナルドソンが最も数多く仕事を一緒に取り組んだ相手のようです。

今の世の中以上に、娯楽に飢えていたアメリカ国民の心を癒す楽曲を書くのは至難の技だったろうなとしみじみ。日本人にとってはあまり馴染みのある楽曲は登場しませんでしたが、1924年に作られた表題曲の"I'll See You in My Dreams"は、メロウで優しい素敵な曲。ラストの一番良いところでもかかるのですが、まさにこの夫婦が試練を乗り越えながらも愛し合って続けてきた音楽づくりへの情熱が詰まった描写で素晴らしかったです。

肝っ玉母さん役をやらせたら右に出るものなしのドリスですが、本作もぴったりでした。
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