みみずばれ

アド・アストラのみみずばれのネタバレレビュー・内容・結末

アド・アストラ(2019年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

解釈がまとまったので、追記。
これの何が今までと違うのか全然わかってなかったけど
今までは『勇ましいままの父親を、さらに勇ましい息子が殺す』物語が主流だったんだね。オイディプス王の流れ。
それでこの話はどう違うかっていうと
最終結論は姥捨だった。(混乱の上で生じた姥捨って感じ)
そして失意のまま地球へ戻り、取り返せる人(妻)とまたくっついて、大事な人との生活の素晴らしさを噛みしめるんだね。

ただそれにしても、その部分に対する読解の時間が大事な筈なのに、軽く済ませるから、うん?て感じのままなのは消えなかったな〜?
父親と会ってからの主人公ロイの変化が重要だったはずなのに。
なので、前の感想も消える事はない。

以下、前の感想。
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え!?無理して褒めなあかんの!?
地獄の黙示録みたいかもだ!と思ってワクワクして最後まで見たけど、なんか、ハイ、って感じだった。
全然黙示録ではなかったな!
インターステラーの方が宇宙の怖さも人類助けた感も家族とのつながりも時間とともにそれが構築されていく感も強い〜。

とにかくナレーションに頼りすぎっつーか。
動じないキャラを理解させるにしても、もう少し映像で頑張って欲しかった。
心拍数に頼りすぎて、なんか。
心拍数揺らがなかったので、マジスゲエ宇宙飛行士ナンバーワンて扱いも、えらい陳腐だな…???

人との繋がりが希薄とかも、セリフと嫁以外で表現欲しかった。
ライアン・ゴズリングがやってたら信用できたかも。メッセージの方が、主役がクールに思えたな〜??
つか軍人でクールって実働隊って印象じゃないからかな〜?

まさかこのまま終わらないよね、と思ってたら終わっちゃったので、ハイ。
なんか〜?家族が再結成出来たぽいから。
よかったんじゃないすか?

宇宙ギャングとか、ワッサーっと出された月の設定、対比して描かれた火星。
この未来の世界で使われる『家族による説得』という技法。
丁寧に観客に浸透させる方法がもっと何か、あっただろ?とも思える。
家族さえ良ければ他人が死んじゃったりする空気、コミュニタリアンに落ち着くには、最初のクールなオレ設定からの落差が…うーん。
もうちょい上手くそこの段階踏ませて欲しかった。
海王星までの過程にあんだけ時間裂けるな、3時間かけて丁寧に書いてもよかったのでは??
ただそれでも最後があれだと、ん?ってなるけど。

映像はめちゃ綺麗だった
お父さん見つけるまではまあ、よかったよ
月面に吉野家もあったし。よかったよ
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