YYamada

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.6
【DCエクステンデッド・ユニバース】
⑧ハーレイ・クインの華麗なる覚醒      BIRDS OF PREY (2020)

◆登場ヒーロー
・ハーレイ・クイン、
・バーズ・オブ・プレイ(ブラックキャナリー、ハントレス、レニー・モントーヤ)
◆ヴェラン:
・ブラックマスク
◆ミッション:
・ブラックマスクから少女を保護
 
〈見処〉
①DCユニバース初のスピンオフ
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(原題: Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn=バーズ・オブ・プレイとハーレイ・クインの素晴らしき自立)は、2020年に製作された『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズ第8作。
・シリーズ第3作『スーサイド・スクワッド』の後に、悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、すべての束縛から解放されて覚醒したハーレイ・クイン。
・モラルのない天真爛漫な暴れっぷりで街中の悪党たちの恨みを買う彼女は、謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラをめぐって、残忍でサイコな敵ブラックマスクと対立。その容赦のない戦いに向け、ハーレイはクセ者だらけの新たな最凶チームを結成する…(eiga.comより抜粋)。
・本作はマーゴットロビーの当たり役となったハーレイ・クインを中核に据え、DCコミックスのゴッサム・シティの女性自衛チーム「バーズ・オブ・プレイ」の結成と活躍を描いている。

②プロデューサー:マーゴット・ロビー
・本作で主演を務めるマーゴット・ロビーは『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)以降、自身の複数出演作のプロデューサーを兼務。
・本作においてもロビーは、2015年に「複数の女性キャラクターを登場させたスピンオフ映画製作の要望を出し、、ワーナーブラザースは2016年5月の『スーサイド・スクワッド』公開に先立ち、DCコミックスの女性キャラによるスピンオフ製作とロビーのプロデューサー就任を発表。
・ワーナーの決断は、ロビーが『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クインによる大ブレイク前の大英断であったが、監督や脚本まで主要スタッフを女性が担った本作は、DCユニバースのヒーローはおろかスーパー・ヴェランであるジョーカーも登場しない野心的なスピンオフに仕上がり、『ワンダーウーマン』以上に女性地位向上を明確に示せている作品となった。

③結び…本作の見処は?
○: 「重苦しく長い」DCユニバースにありながら、上映時間109分、前作『スーサイド・スクワッド』以上にライトで軽快感溢れる作品に仕上がっている。
○: マーゴット・ロビーによるハーレイ・クインの魅力は健在。マーゴット自身による多くのアクションシーンもなかなかのもの。
○: バットマンやジョーカーの濃い口キャラクターに依存しない作品に仕上がっているのは、ハーレイ・クインのキャラクターと練り上げられた脚本の賜物。
▲: バーズ・オブ・プレイ3人の陰が薄く、ヒーロー集団としての描写は、ラスト直前のみ。
×: 名優ユアン・マクレガーの使い捨てキャスティングが勿体ない。
YYamada

YYamada