あみだくじ

母を亡くした時、 僕は遺骨を食べたいと思った。のあみだくじのレビュー・感想・評価

4.5
 タイトルが非常にインパクト大。ホラーか?と思いきや、全くそんな事ないし、愛が溢れてる作品。
 母親が癌で亡くなる。そこから主人公が小さい頃から、そしてお母さんが死んでからもストーリーが続く。
 個人的に私の大好きな父が亡くなった時の様子と似ていて、結構見るのがつらかった。主人公はずっと側にいたのはすごい。私は事情があり側に入れなかったので、どっちかというとお兄さんの気持ちに近いかな。
 側にいるって強いと思う。何故か多分だけど、ほとんどの人が自分の親は死なないという根拠のない妄想に取り憑かれてると個人的に思う。親の弱っていく姿を見ていくのは、その現実を受け入れないといけないから。私は後悔しているけど、心のどこかでその姿を見ていない事に、どこかホッとしてる。なので安田顕さん演じた主人公はすごい、としか思えない。
 亡くなった後も、お兄さんもお父さんもみんなお母さんのこと、本当に大事に思ってたんだなぁ、と思ったし、なんといってもお子さんも産まれたし。お母さんが繋いでくれたんだなぁ。愛が溢れていました。
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