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ニーナのすべてのnのレビュー・感想・評価

ニーナのすべて(2018年製作の映画)
4.2
これは傑作を掘り出してしまった感。
なんとなしにネットフリックス漁ってたら、メアリー・エリザベス・ウィンステッド主演、女コメディアンが主人公の恋愛ドラマ?があったので、予感のようなものを感じ観てみたらこれが!

出会った男とは手当たり次第にヤリまくる、毒舌を売りにした女スタンダップコメディアンは、その実心身ともに疲れ切っていたのだが、ある男に出会うことで彼女にも変化が訪れる...みたいな話。

なんともない話に聞こえるが、実際前半はイマイチしっくりこない、"よくある"恋愛コメディの範疇をでない、なんかフワフワした感じが続くのだが、後半ある展開でガッと引き込まれる。ただのよくある感じのドラマかと思ってたら、ちょっとこれは一味違うぞと。

個人的には、優しさを持って近づいてきてくれた人にも関係を深めることを恐れてトゲトゲしく、突き放してしまうような主人公のキャラクターがリアルで他人事ではないなと思い、まずそこで好きになってしまい。

あまり書けないが、主人公に全てを与えない、代償を払わせる、だけど希望は与える、そういう地に足着いた物語の落とし方をしているところも、作り手の真摯な姿勢を感じてよかった。

なにより、メアリー・エリザベス・ウィンステッドの演技が素晴らしい。ほんとに"そういう人"に見えるというか。
彼女が実際にステージでモノマネを披露するのたか、それがすごい。特にクリステン・スチュワートが最高。
彼女の演技からはなんというか、演技という"技芸"を感じたというか。ほんとに技術のある人なんだなぁと。

また、売れる、売れないの「芸人物語」としても面白かったので、お笑い好きの人も楽しめるでは。

スルーされた秀作感。
こんなポスターも登録されていない、ここでのマーク数も30程度の映画なのだが、やはり実際に自分で観てみないとダメだなと改めて思うな。

とここで
1000マーク達成!!!!
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