Asro

ドーンウォールのAsroのレビュー・感想・評価

ドーンウォール(2017年製作の映画)
4.0
岩登りの達人トミーが未だかつて誰も成し遂げたことのないある岩へのクライミングに挑戦する。
その岩とはヨセミテ国立公園にある絶壁エルキャピオンだ。
密着ドキュメンタリーでトミーの挑戦を追っていく。

とても面白かった!
絶対不可能だと言われるルートなのに何年も果敢に挑むのはまず凄い。
それに取り憑かれる理由がある個人的な経験だとしても。
僕にはそれが水玉に取り憑かれる草間彌生のように思えた。
トミーの場合はエルキャピオンだ。
それを達成しないと生きる意味がない。誰になんと言われようと成功しようと失敗しようとそれのことを考えて仕方がない。
だからただやる。その亡霊に挑み続ける。

僕もこんな生き方をしたいと強く感じた。しかし実際には難しいところもある。
それは彼には才能があるし、執着があるし、見世物としての面白さという強度もある。
ゴッホのように死んでからではなく彼のように自分の興味のむくものがそのまま見世物としての強度を保ってお金を稼いで生きていけるて素晴らしいなと思った。
Asro

Asro