MasahideYoshida

華氏 119のMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
3.5
2018年公開
監督 : マイケル・ムーア
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第45代米大統領誕生の背景にあの国に何が起こっていたのか、これからどこに向かうのか、迫ったドキュメンタリー。

人間、怒んなきゃならない時ってあるんだよっていうお話。なんとなく日本人は、今の社会を根底では信用していて、ブーブー政権批判したり政治家揶揄ったりしつつも、どこかで「そんなに無茶苦茶なことにはならないだろ」と思ってるんだな。この映画で描かれるアメリカ社会は、無茶苦茶なことが全然起こるし、それに人々がちゃんと怒ることによって、いつも変わる訳じゃないけど社会が確かに動くことを後半、希望として描いている。まあ、暗に「そうしなかったからあいつ、ふっと大統領になっちゃったじゃん」という警鐘なんだけど。

民主主義社会は、全く成熟していないし完全に発展途上であって、後世のためにもっとよくできると思って関わらないといけないんだなあと。