ジャッキーケン

アフターパーティーのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

アフターパーティー(2018年製作の映画)
3.5
素材は最高なんだけどもっとツボを押さえた展開やラスト以外の劇中で印象に残るオリジナルソングがあればもっと点数が高くなれたしオールタイムベスト級になり得た作品

ラッパーを目指す青年がラップ大会に参加するも背中を押してくれたウィズカリファに緊張と初のマリファナでハイになりカリファにゲロをぶっかける冒頭はゲロぶちまけオープニングと共通点のあるピッチパーフェクト1みたいでぶっ飛んでて好き、その出来事を発端に「痙攣ボーイ」と悪い意味で世に名を知らしめてしまうい最悪なレッテルを貼られてしまう、そのレッテルを持てるラップの才能を発揮して剥がしていく8マイル的な熱いものラップ物を期待したが全体を通して見れば親友の姉貴を追ってパーティに走り回る21オーバー風のドタバタパーティ映画

ウィズカリファはじめ、DJキャレド、デザイナー、フレンチモンタナ、DMXと必ずどっかしらで聞いたことあるアーティストが「俺たちヒップスター」ほどでないけどちょいちょい出てくる、そこはテンションが上がる。フレンチモンタナのunforgettable が最高に盛り上がる

憧れの年上のお姉さんを追いかける主人公であったり、一夜の騒動を通して成長していくジュブナイル要素は嫌いではない


主題歌である「moment 」が好きすぎて映画見る以前に聴きまくってたので無駄にハードルが上がってしまったってのもガッカリした要因ではあるのですがラップと言えど数あるラップ表現の中でも8マイルのフリースタイルバトルではなく音楽としてのラップを前提にしてるから燃える要素がそもそもない、ライバルラッパーは出てこないし、音楽映画なりの盛り上がりもそこ!?ってとこで消化不良