LydonPark

グリーンブックのLydonParkのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.5
奴隷解放以前のアメリカでは、黒人はニガーと差別用語で呼ばれ、暴力や殺戮が平然と行われ、
黒人達は世界の何処にも逃げることもできず、行き場を失い、静かに受け入れるしかなかった。

それから時は経ち

この映画の時代は自由と平等の国、古き良きアメリカ。
しかし、いつの時代も差別は燻っている。

黒人専用のホテルやトイレやレストランそれらを記したパンフレットがタイトルでもある「グリーンブック」

吊るされて鞭打ち火炙りにされるなど奴隷解放以前の白人が黒人に対する惨虐、野蛮な行いは無いが、行く先々で職質をかけられたり、行動を制限されたりと白人と黒人は区別される存在だったようだ。

物語は、

裕福ではないイタリア系移民の白人と音楽の才能で富を築いた黒人ピアニスト、2人の主人公の物語は、それぞれの悩みや悲しさの先に、人間の温かさ、希望や可能性を感じさせてくれる素敵な話だった。

実在の人物とエピソードを元に制作されているので、視聴後に彼らの歴史を探究してみたくなる作品でした。
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