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宝物の抱きかたのspirytus408のレビュー・感想・評価

宝物の抱きかた(2017年製作の映画)
3.7
ココマルシアターの延長7週間を経ての下北沢トリウッド。
もちろん監督、スタッフの手売りの努力もあると思いますが延長を重ねたと言うのがうなづける作品。



不器用な弟、細かい芝居で観る側の想像をかきたてる。動作、小道具、しっかりと意味、意図が伝わる。手数。
日常を淡々と。
僕は兄貴の方が共感値高いですが弟の不器用だけど思うまま感には憧れます。
だからこそ劇中の兄貴のセリフは全部と言っていいほど共感。
フィックス長回しが多かった印象。
正直、つまらなかったら寝てしまうカット割り多めでしたが最後まで各役に寄り添いながら観ることができました。
役者の芝居が細かく飽きさせなかったからですかね。

ゆうきが帰る前の遊び尽くすところと兄弟の感情の機微には本当に心が動かされます。
酒屋の息子が間接的に兄貴への伝言板として兄弟を上手く繋いでました。


もったいないのはセリフが聞き取れないところがいくつかあるところ。
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