岩井俊二監督…おれはほぼ同世代。
衝撃のスワロウテイルから20余年…しかしその後あまり相性がいいとは思ってなかった。
みんなが絶賛する〇〇のすべてや〇〇の花嫁がおれにはどうにもピンとこない。
さて、久しぶりに観始めた彼の新作「ラストレター」…
亡くなった姉の代わりに同窓会に行った妹が姉に間違われてスピーチまでやっちゃう？
その姉のことを好きだった初恋の先輩に再会して姉になりすます？
こんな美男美女美男子美少女ばかりでリアルを感じられるか？
庵野さんおもろいけどムカつくし（笑）
スマホの普及で無くなりつつある「手紙」文化…やっぱり日本の心でしょ？なんてみんな言うけどどうせ書かないくせにさ…
あーもうノイズばかりでいったん観るのをやめたくらい。
さて…続きを観始めるとそのストーリー展開に次第に引き込まれていくではないか！
まったく人というのは物事を表層的にしか見ていない。そこから安易に推測して分かったような気になってる。
三浦春馬くんや竹内結子さんのこと「あんなに美しく成功している人たちが何故？」と思い勝手に「心の闇」やら「うつ」を想像して分かった気になってるが本当のことは誰にも分からない…下手すると本人でさえ…
売れない小説家の福山雅治！絶対イケてるだろうしトヨエツは完全に悪役だと思ってたが、この2人が対峙するシーンの会話に凍りつく！
おれの勝手な推測がガラガラと音を立てて崩れゆくすごいシーンでした。
おれが最初に感じた違和感はことごとく覆されていく…素晴らしい脚本だと思います。
神木くんが登場する青春時代の回想シーンが素晴らしい！
まったく…青春ってやつは美しく残酷だ。
いやはや人生っていうやつは…
久しぶりに「邦画の力」を見せつけられた良い映画でした！
おれの中の岩井俊二監督との相性ももう一度見直すべきですね。
松たか子さんのぎっくり腰義母と老いらくの恋相手の爺さんがおれが若い頃恋をした「歌のお姉さん」水越けいこさんとフォーライフレコード創設者の「雨が空から降れば」小室等さんと後から知って驚愕しました。
人生ってやつはなんて美しく残酷なんだ（笑）
