クーベルタンはな

記憶にございません!のクーベルタンはなのレビュー・感想・評価

記憶にございません!(2019年製作の映画)
4.3
病院のベッドで目覚めた男。記憶が一切なく自分が誰だか分からず街をさまよっていると「お前が消費税あげるから悪いんだ」と罵られる。この男、総理大臣で演説の最中に投石を受け記憶を失ってるっぽい。史上最悪のダメ総理と呼ばれていた。
調べると黒田総理(中井貴一)は子供の頃の記憶はあるが、総理になってからの記憶がすっぽり抜け落ちているという。現職総理大臣の記憶喪失、問題になると考え鶴丸官房長官(草刈正雄)を始め周囲には内緒にする。
妻(石田ゆり子)、一人息子(濱田龍臣)、政策、大臣の名前、全てが解らなくなる。自分も浮気しているが妻も浮気してるらしいし、一人息子もぐれている。最悪の人間が善人になれるのか?
総理が記憶がないことを知ってるのは秘書官の井坂(ディーン・フジオカ)、番場(小池栄子)のみ。
スーパー銭湯つきの国会議事堂を作るっていう誰が必要としてるんだ?という発想に笑えた。
こんな状況なのにアメリカの女性大統領(木村佳乃)が来日するという。語学が流暢だったりゴルフがプロ級ていうのも忘れてしまったらしい。
ゲラゲラじゃなくクスクスという笑いがかなり出た。出演している人が豪華でちょっとしか出ない人もいて、しょうがないけどもったいないと思ってしまった。最初にちょろっとしか出なかった出演者さんが最後の方に回収されるかごとく出演してた。凄い。
最初から最後まで記憶にごさいませんで通すのかと思ったら最初の方だけなのね。印象的なフレーズだから耳に残る。
面白かったー。三谷幸喜作品で一番好きかも。