Champagnepapi

冬時間のパリのChampagnepapiのレビュー・感想・評価

冬時間のパリ(2018年製作の映画)
2.0
上映が開始して10分で気付いたね。「あーこのタイプのヨーロッパ映画ね」と。人の会話をただただ聞く映画。自宅だったらすぐに中止してるところだが、劇場まで来てしまっているわけだからそうもいかない。なんとか最後まで観切った。しかし、最後まで観てみればそれはそれでそこまで悪くなかったなとは思う。

出版業界とパリという設定が本作の唯一の救いだった。かろうじてこれらの要素が私の趣味に合っていたため、部分的には楽しめた。

まずパリの街並みと人々の車と服装が可愛すぎる。ヨーロッパ映画というのは内容はさほどないのだけれど、それらの美しさで無理矢理に納得させている感がある。しかし、納得してしまう。アジアの田舎者だから。

また、相変わらずフランス人は性に寛容で、とにかく皆んなが浮気しまくる。登場人物全員が浮気している。更にはそれらを普通に告白するし普通に許容する。分からない。俺はフランスが分からない。

フランス語が世界で最も美しい言語である風潮に一時的に賛同していた時期があったが改めて聞いてみるとそうでもない気がする。というかそうでもない。英語の方が綺麗だ。この場を借りて私は英語が世界で最も美しい言語であると宣言したい。

次に少し辛辣な内容になるので前提として私が大のフランス好きであることを先に述べておきたい。フランスの古典文学も読むしパリにも二度訪れた。当然フランス人の政治議論好きな性格は知っている。aiabnbのホストにアジアの政治経済に関して何度も議論を求められたことも記憶している。しかし、それらの議論を注意深く聞いていると特に何も言っていない。何も進展がないのだ。勿論、ある程度深い内容に触れてはいるのだが議論の意義がない。つまり無意味な作業をしている。それらの積み重ねが偉大な民主主義を生んだという意見もあるだろうが、そう思う方には是非フランス人の政治論議を聞いて頂きたい。なんだかマウントの取り合いに近いものを感じるのではないだろうか。

久し振りに長くなったが最後に何が言いたいかまとめるならば、French girls were hot.