はやぴ

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのはやぴのレビュー・感想・評価

4.5
日本人なら一度は観るべき作品。
広島・呉を舞台とした作品だが、原爆の限りではない。
戦争に関する作品は原爆や特攻隊などに焦点を当てがちだが、日常に焦点を当てたこの作品はある種新しく、親近感さえ感じるものだった。
だからこそ辛いシーンもあるし、考えさせられる部分も多くある。

なかでも、戦時中の日々の些細な出来事がよく描かれており、世界の片隅の出来事を丁寧に描いている作品だった。瀬戸内海の白波を兎と捉える表現力もまた素晴らしい。

この時代に生まれたことに改めて感謝しなければいけないのかもしれない。どんなに辛い時でも、きっと「この世界の片隅に」居場所はある。
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