小さな田舎町に引っ越してきた小学生の男の子が初めて知った信仰への戸惑いを描く
男の子の友情を通して“神”という存在の解釈をした作品
とはいいつつ友情に重きを置いてる印象
『ジョジョ・ラビット』のヒトラー的な役回りでイエス様がイマジナリーフレンドとして現れる
タイトルからしてセンシティブなテーマですが、キリスト教に対して否定も肯定もしない中立的な立ち位置で進みます
一面の雪景色、荘厳な雰囲気の礼拝堂、何気ない家族のやり取りなどが主人公の視点で淡々と捉えられる
人は不条理をも乗り越えていくために祈るのかもしれない
セリフも少なく、主人公のやり場のない友への想いが、美しい映像と相まって切なくも鮮明に映し出される
22歳の長編デビュー作とは思えない画づくり
エンタメ性の高い映画ではないですが、たった75分という尺の中で心に沁みる作品でした
2020 自宅鑑賞 No.309 WOWOW