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踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.8
さぁ、今日から久しぶりに“縛り”発動。
四部作×4シリーズ、グルグルローテーション。PartⅡ。
1周目①。

「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてんだ!」

これはもう何回観たかわからない。
名言も多く残す平成のフジテレビ刑事ドラマ代表学。
ここで良く使われる“本店”“所轄”“現場”というワードは当時そこそこ流行って色んな場面で使われてた。

事の始まりは、たまたま見合わせたTVドラマの第1話。
本当にたまたまテレビつけたらたまたま始まって消すに消せなくなってボーッと観始めたのを覚えてる。

そしたら、織田裕二といかりや長介が他愛もないやり取りしてて何とも砕けた警察モノのドラマだな、と思って観てたらまぁあれよあれよとハマった。

砕けてるんだけどアツい。
フランクでありながら、現場と官僚の温度差や体質を描き、警視庁の中でも色々ある摩擦を浮き彫りにする刑事ドラマ。

青島は現場、室井は上で。
お互い信念を貫き、現場が自由に動ける環境を作る。
そんなキャリアとノンキャリアで芽生える友情も描くとてもハートフルな作品。

お台場ならではの開けた環境でフジテレビらしい突き抜けたコメディとドラマ性がバランス良く混じり合った名シリーズ。

世代的にフジテレビでここまで印象に残った刑事ドラマはこれと『古畑任三郎』ぐらい、か。
何も考えずに観れる反面、記憶にも残るドラマがなかなか好き。

織田裕二と柳葉敏郎の不仲が色々言われて続編はないかと思いきや忘れた頃に作られる。
スレスレだったかもしれないけど、それなりにちゃんと最後まで走り切ってやり遂げてくれたシリーズだと思う。

本当にこの青島と室井。
その他の湾岸署の現場の刑事たち、官僚組の面々もしっかりとキャラクターに色があって色んな人間模様や相関図も楽しめる。

この深津絵里がホント好き。押しが強いのか奥手なのか。色々ワケありの過去が背景にもあって、守ってあげたいような守られたいような。

そして、なんと言っても長さん、和久さん。
このシリーズはこの和久さんがいないと締まらない。
劇場シリーズの最後を待たずにこの世を去ってしまったが、この和久さんの説教じみてていつも腰が痛くて厳しくて優しい眼差しの和久さん、素敵すぎる。

俺は腰が痛いだの辞めたいだの言いながら、何だかんだと1番マニュアルだの官僚だのルールだのに縛られずに足で動いて貫く背中。

それがしっかりと青島に受け継がれていく様が印象的で和久さんがいることでこのシリーズが唯一無二の刑事ドラマになってると思う。

、、、、なんてな。

それにしても本作はキョンキョンが綺麗過ぎる。
見た目も喋り方もめちゃくちゃインパクトがあってクセがある猟奇的な役どころなのに、とにかく綺麗、キレイ。これは、反則。

“I wanna Love,Somebody tonight〜♪”
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