ゴン吉

パピヨンのゴン吉のレビュー・感想・評価

パピヨン(2017年製作の映画)
4.0
殺人罪をきせられて終身刑となった無実の男の脱獄を描いたヒューマンドラマ。
チャーリー・ハナム主演、ラミ・マレック、トミー・フラナガン、イヴ・ヒューソンらが共演。
原作は、アンリ・シャリエールが無実の罪で投獄された体験をもとに執筆した小説。

1931年パリ。
胸元に蝶の刺青をしたパピヨンと呼ばれる凄腕の金庫破りの男(チャーリー・ハナム)が、組織に嵌められて殺人の罪をきせられ終身刑となり、フランス領の南米ギアナの孤島にある流刑地徒刑場に投獄される。
パピヨンは、紙幣の偽造で捕まったドガ(ラミ・マレック)に用心棒として近づき、逃亡費用を得ようとする。
やがて2人は信頼の絆で結ばれ、ついに脱獄を決行するが……、

チャーリー・ハナムの魅力たっぷりの演技が見どころです。
本作品の半年前に公開された「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックは、フレディ・マーキュリー感が全く感じられない役づくりが見事でした。
この二人の友情と絆が良いですね。

脱獄というテーマとしてはインパクトに欠け、ハラハラドキドキ感が少なかったです。
というよりも、そっち系でなく、ヒューマンドラマに重きを置いた作品です。

試写会では、本編上映終了後に特別にカットシーンも上映されましたが、あのシーンはカットしてほしくなかったなという場面もあり、少し残念です。
オリジナル作品(1974年)を復習したくなる作品です。
「多くの男たちの物語だ」

2022.10 地上波・テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替:山田裕子 訳)
2019.6 Filmarksさんの日本最速試写会にて鑑賞
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