暮色涼風

American Wrestler: The Wizard(原題)の暮色涼風のレビュー・感想・評価

4.0
2017年初秋に機内で鑑賞。
未だに日本では配給されていない。

中東系と米国の、民族・宗教の対立、人種差別の根強さを背景に、友情・努力・勝利・恋愛の要素が良い塩梅でまとまった青春映画である。
この主人公ほど極限の状態ではないけれど、高校時代、あの頃は無我夢中で生きていたということを思い出した。

ウィリアム・フィクナー演じる教師の、何かしてあげたいけど何もしてあげられないっぷりがこれまた良い。

1960〜80年代当時のアメリカの高校生において、違う人種の人間が同じジャケットを着るということは、グループに認められ仲間になるという重要な意味があり、特に胸が熱くなったシーン。
そういえば、映画『ワンダラーズ』のレプリカジャケットがものすごく欲しかったのを思い出した。あんなカラー絶対に着こなせないけど。
暮色涼風

暮色涼風