シンプルに脚本が秀逸
"画面上で物語が進んでいく映画"ってコピーで注目されてたからどんなものかと思ってたけど、単にそれは演出のひとつであって、見所?的なものに過ぎなくて、そんな演出も霞むくらい伏線の張り方と回収の仕方が上手い。
物語に入り込めるかと言われれば、そういった感じの映画ではないな。観客もネットを通して、他人事のようにみるというか、いわゆるSNSでネットニュースとかトレンド追って見てる感じに近い心持ちやった。映画観てるってよりYouTubeで新しいコンテンツ見てる感覚に近かった。
画面操作の仕方やフォルダのまとめ方、pcの画面の設定とか名前の付け方とかで、登場人物の性格を魅せたり、伏線を貼ったり、新し過ぎて凄い。
カスタマイズって思ってる以上に自分の性格を表すのね。pcやスマホってまんま人の思考が反映されてるって感じ。
WindowsやMac、Google、Yahoo、YouTube、、、等々観てる側の馴染み深いものを駆使して制作されてるから、いちいち言葉で説明が要らんのもデカいよな。今主人公がどんな行動をとってるか、画面から想像出来る作りが上手すぎる。新しいMacに変わったなとか、Windows画面になったから昔のpc引っ張り出してきたんやなとか。
パスワードリセットしすぎというか、あんなに簡単に変えれてしまう恐怖をちょっと感じたな。最近は二段階とか二要素とか、セキュリティ強化されてる理由がより理解出来る。
確かに人のアイコンが本人か分からんところも、ネットならではのミスリードやわな。
総括すると脚本の隅々にまで及ぶ発想がモノすんごい映画でした!!!!!!