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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑のトルーパーcomのレビュー・感想・評価

3.0

#ピーターラビット2
害獣vsハックス将軍第2ラウンド。
前作でハッピーエンドを迎え、めでたくビア/マグレガーと家族となったピーターがグレて暗黒面に堕ちる話。

愛すべき害獣の超CG映画が2作目で街へ繰り出す展開はジュラシックパークシリーズのよう。

イオンシネマ板橋のいちばん大きいスクリーンで公開初週に観ました。
自分含めて観客10人くらいと寂しい入りだった記憶。まだ緊急事態宣言明けた直後くらいで時期が悪かったなという印象。


■声優交代
基本的に大半のキャストが前作から続投している本作ですが、唯一末っ子カトンテールの声優が、デイジー・リドリーからエイミー・ホーンさんに交代していました。

前情報を入れずに観にいったのですが、今作は序盤カトンテールの出番が多く、開始5分くらいで声優交代に気が付いた。
スターウォーズ好きの自分としてはこれがけっこう残念でショックだった。
そのせいで、中盤くらいまで話があんまり頭に入ってこなかったです。EP9の撮影時期とかぶってしまったのかな。


■映像
前作同様、ウサギたちのCG作画はかなり高クオリティ。
ですが、ちょっと擬人化強めになったかなという印象です。

前作は、言葉をしゃべるウサギでありながら駆け出す時はリアルな四つ足歩行だったりで、擬人化された動物として絶妙なクオリティの傑作だと思ったのですが、
今作はディズニーアニメ的な絵をリアル風にやってるだけのアニメーションになってしまっていた。

出来が悪いっていうことじゃないんですが、前作があまりにも良かった部分なので、期待を超える驚きの映像は見られなかったなという感じです。

本作のレビューで書くのもなんですが、前作は本当にアニメーション表現のバランスが絶妙だったんですよね。

個人的な話になりますが、小学校の頃、学校で飼ってるウサギを夏休みの間世話する飼育当番みたいなのをやったことがあって、ウサギの生態とか走り方になじみがあるので、
ピーターたちの走り出し方や、耳掴まれた時のリアクションなどがもうホンモノすぎて感動したんですよね。

なので、本作も期待して観に行ったんですが、ちょっと別物になってしまっていたなという感想です。


■キャラクター

◆ピーター(ジェームズ・コーデン)
前作もまあそうだったけれど、基本的にあんまり共感できない主人公ですよね。
いや、起こってるトラブルほぼほぼお前の自業自得だからな、っていう展開は前作と同様の様式美か。
台所でのドタバタアクションシーンはなかなか良くできていた。

◆マグレガー(ドーナル・グリーソン)
全体としては微妙寄りだった本作にあっても彼だけは常に最高です。
芝生でゴロゴロし始めたときは声出して笑っちゃった。

◆ビア(ローズ・バーン)
前作もそうですが、何考えてるかわからなくて見ようによっちゃ怖いキャラですよね。
今作でも絵本の話が飛躍し始めた時とか見ていて不安になってきた。謎

◆バーナバス
割と底の浅い悪党で、なんだかなあっていうキャラクター

◆ウサギ三姉妹
今作は序盤のカトンテール以外は地味な扱いでちょっと残念

◆悪い動物たち
バーナバスの仲間の猫たちが目つき悪くて好きだった。
ちなみに、目つき悪い猫のうちの1人は声優がヘイリー・アトウェル(MCUのペギー・カーターの人)だったらしい。


■その他

【スコア】
★3.0で。
映像は無難にできているし、それなりに笑えるシーンもあるのでハズレってことはないですが、前作で感じた革新性みたいな衝撃は失われてしまっていたなという感想。
愛らしいドーナルさんを満喫したいならまあ観て損はないかと思います。


■パンフレット(880円)
前作同様小さめサイズ(A5)で可愛らしい装丁なのは◎
中身は割とペラペラです。この映画はCGの製作背景とかにかなり興味があるんですが、そういう情報はないです。

表紙:★★★★
質感:★★★★
写真:★★★
インタビュー:★★
解説記事:★★★
撮影秘話等:★★★


■劇場グッズ
前作が割とヒットしたからか、ミニノート/クリアファイル/ステッカーなど、上映規模の割にはけっこうグッズがたくさん売ってました。
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