真矢

読まれなかった小説の真矢のレビュー・感想・評価

読まれなかった小説(2018年製作の映画)
3.5
この監督2作目です

主に会話劇で3時間あるけど
それぐらいの長さはあまり感じなかったな。

主人公は小説家志望だけあって
話しの流れ(持っていき方?)はうまいと思った。
相手をけなしてる様にとらわれがちだが
当の本人はそういうつもりでは言ってないし
本人も言っている

終盤前ぐらいの柿を盗んだ3人(教会関係者?)で話しながら歩くシーンがとにかく長い

監督の伝えたい重要なシーンなのか?
予告に作品に巨匠文学者の哲学要素が
含まれるのを暗示させているのか?

神を信じない国は自殺率が高いとかw

3時間あるけど、引き込まれるのはやっぱり終盤かな。兵から帰ってきてからを区切りとして
一気にこの物語の終幕へと向かってゆく

「本を出版する」ということが
自分の存在を世に解き放つことで
「本を読んでくれた」ということが
自分の存在を知ってくれたということで

結果的に読んでくれたのはただ一人だった。
その恩返しが「井戸を掘って水が出る」
ということと同時に
「父は正しかった」というのを
他者に証明したかったのだろう

ラスト間際の「ドキッ!!」と
するカットがあって「何で?」と思ったけど
夢だったでいいはず?w

中盤、一流?作家との絡みがあり
(ココは面白かったけど)

そりゃあんな屁理屈こねられたら
読みたくもなくなる
舌打ちはいかんと思うし、
銅像を川に投げるのもよくない

ただこの監督の作風嫌いではないです
自費出版した本のタイトルも好きです
真矢

真矢