ナナ

ジェイクみたいな子のナナのレビュー・感想・評価

ジェイクみたいな子(2018年製作の映画)
4.5
LGBTQをテーマにした映画祭、第28回レインボー・リール東京にて。(@表参道スパイラルホール)

2018年アメリカ映画。7/14日本初上映。
凄く、良かった。

5歳の息子の私立小学校お受験に取り組む夫婦。ドレスが好きな息子のセクシュアリティを巡り、周囲から向けられる偏見や助言。そして自分自身が異なる価値観を受け入れられるのかという問題を真っ向から描く。

原題“A Kid Like Jake”。皆のこの言葉が主人公夫婦を追い詰めていく。「ジェイクみたいな子は(変わってるから)(問題があるから)..」周囲の過剰な気遣いにも、受け入れられない自分自身にも傷つく夫婦の会話があまりにリアルだった。よく描いてくれたと思う。

ジェイク本人を殆ど映さず、徹底的に周りの大人を描く作りが潔くて良かった。つまり、LGBTQの問題というのは関わるあなた自身の問題なんだよということ。他者を受け入れる事。誰もが当事者の映画だと思う。このような、成熟した多角的な視点の作品を日本でも生みたい。

クレアデインズ、ジムパーソンズ、オクタヴィアスペンサー、ハリウッド第一線の俳優陣と脚本が素晴らしかった。患者役の女優さんも光っていました。笑った。ユーモア。リアル。そしてパワフルなラスト。行動が変わることが全てだ。お薦めです🌈
レインボー・リール東京にて再上映は7/15 17時~
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