まりぃくりすてぃ

アイランドのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

アイランド(2011年製作の映画)
3.5
特別出演者ホドロフスキーに「いい映画になれよ~」と魔法をかけてもらってスタートしたからには、良作モードで快速走行だね!
イラだちやすい善良でお疲れな夫。なだめ係の愛妻気質の妻。たやすくキスで滑らかさ調整。うん、撮影離れてもこの二人(廉価版アランドロンな?トゥーレ・リントハートと、美人さんレティシア・カスタ)すぐラブラブ夫婦になれるんじゃん?───と思わせる自然さが◎。

さて、夫、やなヤツ感が増してく。島に着いてからね。もちろん妻に私は感情移入。「もーぉ、男の人ってこうなんだからー」

しかし! 夫の重大な秘密吐露により、そりゃもう私は夫の味方に。「僕が人生の重大事だってのに君は自分のことばっかりか」にハイッ、サーセンしたぁを代弁したい。
「2と1/2島」?の意味も気になる。心ここにあらず? 胎児? 禅?

さて、妻がその変な島を出てってからの夫の“独りクライマックス”の地味さ(山林とかがちょっと日本的風景だったり)に満足しきらないままながら、それなりに秀作だったなとその時点で早くも過去形で息をつく。夫が船に乗り込んだそこで映画が終わってもべつによかったんだよ。。。。

そして大問題となる終盤!!
ああ、せっかく酔える映画だったのに、、、竜頭蛇尾!
いや、竜やシッポ重要なワニとはちょっと違う。まるで頭髪から肩・胸・お腹そして腰・お尻らへんまで絶品の輪郭だったシックなドレスアップ美人が、やけに悪趣味な配色(原色ゴテゴテとか)の粗悪素材のわざと破いたタイツ穿いてて、何でこんなことに何でこんなことにとワケわからないままにとにかく足先まで目で追えばキメキメしてくれるにちがいないと信じて視線を下げていった(じつは足フェチぎみの)男性を、裏切りたおす汚さの、トイレサンダル(しかもウンチつき)!!!で百年の恋も冷ましちゃう、、、、、みたいな終盤がワッケわかんない。