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ジュディ 虹の彼方にのKのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
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とにかくジュディ・ガーランドに扮するレネー・ゼルウィガーが凄すぎる。彼女無くしてはこの映画は成立しなかったと思う。

映画はジュディの想像を絶する内面への接近と感情移入を試みるも、その根深い痛みはとても理解できるものではなくて、最後に理解したつもりになれたジュディもまたスクリーンに映し出された再現でしかない、というとても辛い映画だった。
全編を通して撮影も素晴らしかった。虚構と現実の瀬戸際をゆく、まるで全てが舞台のライトで照らされているかのような、絶妙な塩梅の美しい照明に痺れた。結局舞台上と舞台袖が分断されたまま繋がることがないのも理解できなさを増幅させている。
欲を言えばR指定の映画として作るべきだったのではないかとも思う
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