橘

騙し絵の牙の橘のレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
3.6
読書好きなので面白く観ました。
騙し合い…?よりは、出版をビジネスで捉える人でなく、本好きが勝つみたいな結末かなぁ。
テンポが良すぎるのか、内容のわりにサラッと観てしまいました。そんなに引っ掛かりがない。。
お気に入りさんのレビューによると、どうやら塩田武士さんの原作とは違うそうなので原作も読みます。大泉洋さんは当て書きみたい。

キャラ立ちがすごい。
ジャケ写にいる方々は下段から上段へと中心人物が並んでるんだろうけど、そうきたか!と思いました。
國村隼さんどう見てもビジュアルが筒井康隆さんで笑う。おヒゲが無いだけです。
それと「お前誰だよ」はほんとそう。めっちゃ前おるやん。キレる佐野史郎さんイイ!

大泉洋さん演じる速水さん、高野さんとの対比のためなのか詐欺師感マシマシになってるなぁと思いました。神座先生があの選択をしたのもこれを感じ取ったんじゃないかな…そしてラストの池田エライザさんの台詞でダメ押し。
速水さんほんとにこういうキャラなのかな?
高野さんは底知れなさがあります。松岡さんのせいかもしれない。。

出版もやる本屋か〜と思ってたら、装飾協力だけど書肆侃侃房のお名前がありました。出版社が本屋してるので逆だけど、こういうトークショーみたいなのもされてるので連想しました。


序盤で出てきた女子高生の、「映画にもドラマにもなってないから本屋にしかない」にハッとしました。
よく考えたらその通りだ。意識したことなかったけど、贅沢なことですね。。


これの前に観たのが野村芳太郎版の金田一耕助もので、その時に教えてもらったWeb記事で松竹株式会社と角川春樹のバチバチを読んでいたので、
こちらの制作幹事が松竹株式会社とKADOKAWAなの面白かったです。
額に入った前社長の写真?絵?の出方、犬神佐兵衛かよ…と思いました。
吉田大八作品の音楽も面白かった。
橘