J四郎

騙し絵の牙のJ四郎のレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
3.7
吉田大八 監督作の出版業界を舞台にした物語。

大手出版会社の変人編集長役が大泉洋で、そこの若手編集者が松岡茉優。この2人を中心に出版という斜陽業界に生き残りをかけるドラマってとこでしょう。日曜の9時にやってそうな感じです。

これはあまり期待してなかったのですが、思いのほか面白かった。ドラマは骨太なんですが、登場人物がヘンなヤツが多いうえにたまに斜め上の行動を取ったりします。お話自体は地味なのでここらへんは愛嬌でしょうか。

この話のどこまでホンマか分かりませんが、そら出版社が自分で首を絞めてんですからピンチになるのも分かる気がします。自分も紙の本が好きな方ですが消えはしないものの、紙のほうはドンドン縮小化されてマニアだけの世界になるんかもなぁ。時代の流れとはいえ悲しいけどね。
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